ディミエデの1冊目と2冊目の在庫を切らしてしまい、通販でのはけ具合を見るに行き渡った気はするものの、諸々の検討の結果、簡易装丁で再版を致します。
頒布はとらのあな先行(Webオンリーなども)、それに3月と9月のこくほこです。
以下、新たな仕様についてです。
【私の愛しい怪物よ】表紙:ディープマット ルージュに銀インク刷り
【運命の女の子】表紙:ディープマット インディゴに金インク刷り
いずれも遊び紙前後、帯付き
初版との違いはPP加工なし、箔押しなし、口絵なし
表紙と帯はプリンパ、本文印刷と製本はちょ古っ都製本工房にお願いしました。プリンパで刷った表紙をちょ古っ都に持ち込みです。
ちょうど遊び紙の種類が増えたタイミングだったので似た色を前後に仕込んだ擬似見返し加工もかないまして、とても満足な仕上がりになりました。
ディープマットのラフな質感そのままの手触りを伝えることで、保存性よりも手軽なペーパーバックのイメージで装丁してます。鞄に入れてガンガン連れ回して汚れてもそれが味のような、そんな感じになったらいいなと。
そう言いつつも自分は同人誌には透明カバーをかける派なのですが…笑。
今回はPPをかけていないので、本棚にしまうならトナーの色移り防止に薄紙を挟んだりした方がいいかもしれないと思っています。
帯はクラフトペーパーデュプレという紙を選びました。
表面に少し模様が浮き出て金/銀インクが映えるのと、
帯って結局ちょっと邪魔になるので、外した時に裏がクラフト紙になっているのもいいなと。
(今気づいたんですけど、たまたま手元にあった一般文芸の帯も同じ紙で嬉しくなったり……)
綺麗に印刷していただきましたのでぜひ隅々までご覧いただきたいです〜、、
帯なしはこんな感じです。遊び紙ちらっと見えてますね。
タントの青はディープマットのインディゴとはわりと違うのですが、かけ離れているというほどではなかったので良かった、、
タント赤はばっちりでした。
本文用紙はラフクリーム琥珀 71.5kgです。嵩高でとても軽い紙です。これを使ってみたくてちょ古っ都さんにしたところあります……。
ここからほんとに輪をかけて独り言なんですけど…
本を作る時、特に初版のデザインのことなんですけど、自分なりにこの話を包むガワとして箔押しや特殊紙にPPは合うか……どんな手触り?印象、輝き? などなど本のたたずまいについては毎回悩み、素人なりに試行錯誤しております。出来はどうあれその時の精一杯を詰め込んだ初版のデザインから変えるというのはどうなんだろう、でも経済的事情で箔押しや特殊紙をそのままというのはなかなか覚悟がいる、、ということで「物語に合わせた装丁」からコンセプトごと変えてしまう、というのが落とし所となりました。
シンプルなデザイン(私が作ったもの程度ではありますが)の方がお好きな方もいらっしゃると思うのですが、そこは先に手に取ってくださった方が後悔するようなことは避けたいという思いで、書き下ろしなどはつけずページ数・段組、価格は据え置きとしております。ただ、文章表現の修正はご容赦いただきたくて、、
修正箇所メモ程度ですが参考にこんな感じです。
【私の愛しい怪物よ】
誤字修正、最後の問答でエーデルガルトの台詞など
【運命の女の子】
扉のリード文、各所の単語選び、台詞の修正
エーデルガルト、先生、ギルベルト、アネットのシーンで「女神の眷属」の言い替え
最後に、おそらくおおむね行き渡ったであろう本の再版というやっぱりどうにもわりと覚悟はいるでしょう〜な決意ができたのは、メッセージや再販投票で関心を寄せてくださった方のおかげです。いつもありがとうございます。
それに9月に開催されるこくほこ内風花無双プチ……!
先の予定が見えたおかげで、2024年はディミエデでやっていこうという腹を括れましたので。
というわけで諸々タイミングが合えばぜひよろしくお願いいたします。中身もめちゃくちゃに頑張って書きました。
とらさんには置いていただける限り預けていようと思います。推しカプで検索かけたら本あってほしいから……、、
あとプリンパから表紙持ち込みちょ古っ都については検索してもあまりレポにあたらなかったので別途まとめようかな〜とちょっと思っています。3月の新刊があやういのでとりあえずそっち優先ですが……。あやういあやうい……。